め　が　みえない

痛いなぁ、多勢に無勢ってこーゆー事？俺のおもちゃなんだから、俺のいう事きかないと壊しちゃうんだから。どうせ簡単に壊れるくせにさ。ほら、壊れた!!みんな壊れちゃった!!
あれ？いつの間にか俺、ひとりぼっちになっちゃった？
視界がまっかっかで、何にもみえない。
おでこを切られたときに出た血が目に入ったからかな？



ドンッ――――



見えないのにぴかぴかした。ふきとばされて、空中でくるくる回って、着地した。
そしたら近くで声が聞こえたんだ。

「団長―――――!!」

この声はだれだっけ、殺していい人？
だんちょー？コハクの事だよね、兄さんが言ってたもん。だんちょーはコハクで殺しちゃだめだから、だんちょーって呼んだ人を殺していい人なのか確認しなくちゃ。
目をごしごししたら、血の海に立ってた。真っ赤な海、いつか兄さんに連れてって貰った夕方の海、泳げそう、泳げるかな。
コハクが海の中で浮いてるんだもん、ぷかぷか浮いてる。でも俺には無理かなぁ、俺は浅い所じゃなくて深い所で泳ぎたい。
海の中よくみたらコハクの近くにみどりぃのがいた、ダスメーア、殺しちゃいけない人。何であんなに焦ってるのかな、分かった、コハクは泳げないんだ!!きっと溺れてると思ってるのかな？じゃあ俺もいこう、溺れ死んだらこまるもん、殺しちゃったら兄さんに怒られるもん。でも変なの、俺だって足がつく位浅い海なのに、ううん、水溜まり位の深さの海なのに。


「……」


ダスメーアは焦ってる。コハクは苦しそうに眠ってる。
殺しちゃいけない人達もパラパラきてる。皆焦ってる。


「溺れちゃった？」


聞いてもなんにも言わない。もしかして死にそうなのかな、溺れちゃったから。
だってコハクびしょびしょだし、真っ赤だし、上手く息出来なそうだし。


「しんじゃうの？」


俺が遊んだ訳じゃないのに、死なれたら兄さんに怒られちゃうよ。全く仕方ないなぁ、コハクは。帰ったらちゃんと泳ぎを教えてもらうべきだね。


「兄さんの所、連れていかなくちゃ…」




ガツン




「いたいなぁ、鎧が剣で切れる訳ないでしょ。おもちゃの癖になまいき」


顔をへこませたら簡単に壊れたけど、おもちゃは沢山。みんなコハクと遊びたいみたい。


「コハクと遊びたいのぉ？」


むかつくなぁ。


「だめ、君たちは俺と遊ぶのぉ」


コハクと遊ぶより楽しいよぉ？
でもみんなコハクと遊びたいみたい、むかつくなぁ。コハクが死んだらこまるから、兄さんの所につれていかなくちゃ。兄さん怒ると怖いんだから、兄さんの波動魔法は痛いからやなのぉ。だからコハクとは遊べないよぉ？もー!!


「ねぇねぇ。俺は、おもちゃと遊ぶからぁ…じゃましないでねぇ？」







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コハクさん、ダスメーア君お借りしました。
便乗させて頂きました!!
ゴーイングマイウェイなマル。マルは追っ手を食い止めるようです。
理由が兄さんに怒られたくないからとかお前…
マル世界は鉱にもよくわからない(…)

二手に別れてた→早々勝手に行動して孤立→リンチフラグ→へし折ったらコハクさん付近にいて魔法に巻き込まれた
みたいな感じで。

ディアも書きたいな。