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アルマさんとコハクさんお借りしました!!

※※※※






「……いてぇ」


アルマさんの驚愕した顔と、マルが怯えて部屋の隅で震えているのが横目に見えた。
医務室内で魔法を発動しない理性は残っていたらしい。それとも、自分は腐っても医療班の端くれ、理性では無く本能での判断だったのだろうか。
しかし、医務室は無事でも廊下は目茶苦茶だ。未だに私の周りには黒い霧が漂い、パチパチと音を鳴らしている。私を中心に蜘蛛の巣のようにヒビが入り、足を踏み締めた所からパキ、と床が砕けた。


「兄さん、怒らせた」


マルがぽつり、と言った。


「こはく、兄さん、怒らせた」


コハク、陰兎騎士団の団長は自分の魔法によって廊下に吹き飛ばされた。

まったく無様な話だ。


「兄さん、怒らせた…だめなんだぁ…怒らせたらだめなんだよぉ…」


マルのその言葉にアルマさんが意識をこちらに戻したらしい、驚愕し理解が追い付かない顔が段々怒りに歪められていく。


「ディア!!テメェ自分が何したか分かってるのか!?マルも怖がってんじゃねぇか!!」

「重々、承知の上です」

「承知の上だぁ!?怪我人に何て事してんだよ!?」

「麻酔を奪い、暴れに行く人の何処が怪我人だと言うのですか」


鋭い視線を廊下から感じた。自分の目には見えないが、きっと視線だけで殺せる位に睨みつけているのだろう。
気の流れから、傷口が開いているだけでなく、自分が新たに傷をつけた事が分かった。だがそんな事はどうでもいい。


「無様ですね、陰兎の団長がただの医療班の攻撃を受けるなど」


この人物が陰兎の団長だというのか、自分の魔法に吹き飛ばされ傷を負ったこの男が?


「貴方に傷を与えた事が罪ならば、どんな罰も受けましょう。もしかしたら私はここに居られなくなるかもしれませんね。ですが私は自分の行動が誤っていたとしても後悔はしていません」


自分の周りで風が渦巻いているのを感じる。黒衣がバタバタとはためく音、顔を打つ自らの髪が不愉快だ。目の前の人物はもっと不愉快だ。


「どれだけの人物が貴方を心配し、貴方を守り傷つき、貴方の無事を願ったのでしょうか。貴方は、貴方のした行動は、それら全てを裏切りました」


情けない、何と情けない事か。怒りと共に侮蔑さえ感じる。
彼はこの程度の器であったのかと!!


「私はそんな貴方を団長と認めません」


風が空間を、切り裂いた。






間。






初めて。


初めて私は彼に盾突いた。


『コハク』という人物に、初めて。


「…」


彼の真横には大穴が出来ただろう。
風の流れが変わったようだから、外にまで貫通したに違いない。
足が勝手に彼の方へと向かう。はた、と気が付くと、ポケットから現れた薬とガーゼ、包帯は彼の傷を覆っていた。


「…次はありません」


自分でも驚く程冷静であった。


「私に殺されたくなければ、怪我を治しなさい。次は本気です」


医者として、あるまじき行いである事は承知だ。だが私は彼が許せなかった。


「貴方の背負う名は何だというのか」


彼の行為は、私の中の信頼を打ち砕き失望を与えた。今の私は彼に、『陰兎騎士団団長コハク』に着いて行こうと到底思えなかった。


「マル、おいで。怒っていませんよ」


マルは驚き弾かれたように私の下へと飛んで来た。マルの前で怒るべきでは無かったか、少し申し訳無く思った。後で沢山甘やかしてあげよう、そして何で団長を怒ったのか教えてあげなければ。


「…しんじゃった?」

「大丈夫ですよ、死んでいませんから。放っておいて行きましょう」


そして彼女にも謝らねばならない。
「余計な怪我増やしてんじゃねーよ」と不機嫌に言うアルマさんの姿が脳裏に映る。だけど今は、この場所から居なくなる事を許して欲しかった。
この廊下の惨状をどうにか上に説明せねばなるまい。意地の悪い近衛の友人に頼もうか、どう陰兎に不利にならない様説明しようか、思考をそちらに傾ける事にした。





※※※※※


一発余計にうっちまったい←
て…手加減してるよ…!!手加減!!(言い訳
コハクさんがつつきに来たら悪の波動(小)うって遊んでるんだよ!!こら!!ノリ的には「アハハ~☆こいつぅ☆」的なね!!その延長だよ!!きっと「あれぇ☆当たっちゃった☆」みたいな………すいませんでした(土下座
寧ろ怪我人に魔法ぶっ放すお前に治療される患者が可哀相だよ!!←
いや普段はぶっ放しませんけどね…


因みにディア正式に入団したであろう時期は18年前なので(ディアの師匠(女)が陰兎の医者だったから、助手みたいな感じで入る前から少し位は出入りしてたかもしれないけど、師匠へ旦那さんからの愛夫弁当届けたりラブレター届けたり)コハクさんの昔の名前は知らないよ!!多分師匠に「団長が変わったんだよ」位しか聞いてない。(師匠は寿退社(団?)してのんびり夫婦で過ごしてます、旦那さんがディアの魔法の師匠とかそんな)
「貴方の背負う名は何だというのか」の名っていうのは「団長」の名であって「コハク」の名では無いですよ!!まぎらわしい!!



さりげなくオッサン人口を上げている自分がいる←
ディアハ永遠ノ18歳デスヨ?
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